評価の提出日

2009年8月20日

岡大ロースクールの事務局からの電話。一瞬,ドキッとした。試験が終わってすぐに答案が送られてきていた。その内容を,すぐに一通り読んでいた。講義の目的を達していただろうか,どんな理解を示していてくれただろうか,その学生らの反応を早く知りたかったからだ。その反応の内容は,その時,ポイントとその方向性についてはそれぞれ理解をしてもらっていたことは確認できていた。なんとなくホッとした気分でそのままにしていたのである。

ところが,その評点は本日までに提出することになっていた。そのことは失念してしまっていた。明日までには直接届けると約して,改めて読み直して,評価を今日中にしなければならない。電話で話しながら,なんとか責任を果たせそうであると思え,すぐに他の仕事に優先してその作業にとりかかった。司法試験の合格答案か否かという観点でみれば,まだ詰めの甘さと思考の不完全さが目立つ。講義を理解して検討されていたかという観点からは,それぞれ一生懸命に考えて取り組みをしていたことが伺われる。この結果は,私の講義の内容への評価でもあり,反省点でもある。これらの答案を書いた学生たちが卒業前までに,これからさらに緻密な思考方法を獲得し,しっかりと弱者の視点を忘れない法律家に育って欲しいと思っている。

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